ペット可のマンスリーマンションってあるの?

日本人は昔から動物を可愛がる気質のある民族であると言われています。代表的なのは江戸時代です。江戸時代は長い間大規模な戦乱がなかったため、庶民は平和な暮らしをしていました。平和な暮らしで余裕が出てくると、町人を中心に金魚の飼育が流行しました。現在も金魚愛好家は全国にいますが、彼らが可愛がる金魚の多くは、江戸時代に生み出されたものです。

現代でペットという言葉ですぐに思い浮かぶのは、犬や猫でしょう。犬や猫は鳴き声やしぐさ、表情で感情を示し、愛玩動物の名にふさわしい愛くるしさがあります。ペットも家族の一員ですから、何らかの理由で引越しを余儀なくされた場合、新居にきちんと連れて行くのが飼い主としての責務です。しかしながら、多くの賃貸物件では「ペット不可」としており、ペットを飼っている人の物件探しは難航する傾向にあります。持ち家に住んでいれば「ペット不可」からは無縁と思いきやそうではなく、家の修繕やリフォーム、建て替え工事などで一時的に別の場所に住まなければならない場合があります。近くに親戚の家などがあり、ペットにも理解を示してくれるのであれば問題はありませんが、そのようなケースは稀でしょう。また、家の建て替えなどによる一時的な利用のために、新たに賃貸契約を結ぶには金銭的な余裕が必要です。一般的な賃貸物件の場合、賃貸契約は2年ごとに更新されます。更新期間以外に退去すると違約金が発生するため、短期間の滞在には向いていません。

短期間のみ滞在するのであれば、通常の賃貸物件を利用するよりもホテルやマンスリーマンションを利用することで金銭的負担が少なくなります。しかしながら、ホテルを数か月単位で利用すると、結局コストがかさんでしまいますし、ペットを許可しているホテルの方が珍しいでしょう。そうなると残された選択肢はマンスリーマンションですが、マンスリーマンションはペットを連れて入居ができるのでしょうか?

・マンスリーマンションはペットOK?
結論から言うと、マンスリーマンションのペット可物件はあります。しかし数は多くないため、ミスタービジネスのマンスリーマンション検索のようなマンスリーマンション専用検索サイトを使うことで、効率よく情報収集ができます。「ペット可」物件であっても、賃貸物件ごとのルールが存在する場合があるため、実際に契約をする際にはペットの数や種類などを管理会社に伝え、どのようなルールがあるか聞いておくことでトラブルを回避することができます。たとえば、ヘビやトカゲなどの爬虫類は、苦手に感じる人も多いため「絶対に部屋の外に逃げないように」と強く要請されることがあります。逃げ出さないように細心の注意を払うのはもちろん、逃亡防止用にネットを貼っておくなどの工夫が必要となりますので、事前に物件の管理者に伝えておくことは重要です。

ペットは私たちの心を癒してくれる大切なパートナーです。しかしながら、どうしてもペットが好きになれない、苦手だという人も世の中には存在します。マンスリーマンションに限らず集合住宅に住む場合は、周囲の人に迷惑をかけないよう気を遣うようにしましょう。もちろん、「ペット可」物件以外でこっそりペットを飼う、というのは絶対してはいけませんよ。

ペットの犬とダンスをする飼い主の女性